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尾木ママ 年々低年齢化する幼児教育の過熱に警鐘を鳴らす

『ホンマでっか?TV』(フジテレビ系)で明石家さんま(55)にいじられる“尾木ママ”として、すっかりお茶の間のアイドル的存在になっている尾木直樹さん(64)。ブログも大人気だが、実は、教育問題、メディア問題などで講演活動を行う大学教授であり、教育評論家でもあり、BPO(放送倫理・番組向上機構)青少年委員会の副委員長を務めたこともある。このほど、『尾木ママの「叱らない」子育て論』(主婦と生活社、1000円)を出版した。そんな尾木さんは、年々低年齢化する幼児教育の過熱ぶりに警鐘を鳴らす。

「脳の発達が3才までに決まるなんて、真っ赤な嘘! 胎児に英語を聞かせるといいからと、ママが英語の音楽を聴いたり英語のドラマを見たりしているけど、そんなつくられた教育観も間違ってます」

 彼が尊敬する脳科学者の澤口俊之さん(52)は、早期教育をするよりも、生まれてすぐに20分くらい母親に抱かれていたほうがいいという。

「基本的信頼感を形成する上では不可欠な行動よね。抱きしめるという行為は、子育てには欠かせませんから」

 たくさんの情報があふれ、多くの教育メソッドが乱立するいま。流行メソッドをこなすよりも、まず親たちも自分を肯定し、子供を肯定すること。あなたも周囲を気にすることなくのびのびと叱らない子育てで、ありのまま輝いてみては?



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