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古書店曰く「2万円」で売れる全集をたったの「640円」で買い取ったブックオフとミヤネ屋に批判殺到

テレビ番組の企画で、タレント・岸部四郎さんが「15万円の価値がある」といっていた古書が640円で売られてしまうという「事件」があった。
家の中を模様替えして運気を上昇させるという風水の企画だったのだが、
番組が本人留守中に売ったことから、ネットでは「ひどい。岸部さんが可哀想だ」といった声が相次いでいる。

風水に詳しい女性お笑い芸人、出雲阿国(いずもの おくに)さんが登場。
男性リポーターと一緒に岸部さんのマンションに行き、「間取りは悪くないけれど、使い方が悪い」と、家具の位置を変えるなどした。

しばらくして2人は古そうな本の入った本棚を見つける。岸部さんは古書収集家として知られるが、
出雲さんは「本棚は風水的にその人の頭の中を意味する。読んでない古い本しか置いてない人は頭の中が古い知識しかない。
その人の知識にはほこりがかぶっている」と主張。岸部さんは怪訝そうな顔をして「あなたとは合わないようだ」と言うが、蔵書を売ることは了承した。

蔵書の中には岸部さんが「吉田健一全集」といっているものがあり、岸部さんは、15万円の価値があると説明。
吉田健一は昭和の英文学者で、古書市場では比較的人気が高い。しかし岸部さんが「後は任せます」と散歩に出てしまい、
その間にブックオフのスタッフが登場。査定の結果、全集は1冊20円が32冊で640円、その他の古書を含め70冊3440円で売られた。

帰ってきて売却価格を聞いて唖然とする岸部さんに、出雲さんは「風水的には整いましたから」と報告。
出雲さんは3440円で掃除グッズを買い、岸部さんがそのお釣り170円を受け取って企画は終わった。

番組内で岸部さんは「吉田健一全集」と言っていたが、映像をよく見ると背表紙には「吉田健一著作集」と書いてあるようにも見える。
この著作集は 1980年前後に集英社から刊行されたもので全32冊。ある古書店スタッフによると、
市場では32冊揃って4~5万円。買い取り価格は綺麗な状態で1万 5000円~2万円ぐらいのことが多いという。
仮に全集がこの著作集で15万円の価値はなかったとしても、640円よりは高そうだ。

けっ、私は風水なんて信じないね。出雲阿国ってだれだ?うさんくさいなー。

それより、ブックオフ・・本の価値なんか関係ないんだろう?

とりあえず、新しくて、きれいな本なら、高く買うだけじゃないですかー。

そんなとこに売るんだったら、ごみに出した方がましだ!

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