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斎藤佑 球団の過保護に欲求不満爆発寸前

●日本ハム

「あれじゃ、やっぱり厳しいな」

 2日に行われた斎藤佑の初ブルペン。その投球を見て、周辺からこんな声が上がったのも無理はなかった。

「フォームのバランスに気をつけ、6、7割くらいの力で投げた」と38球を投じた斎藤だが、ボールに力はなく、「パスッ」という捕球音がブルペンにむなしく響いた。

 斎藤の投球を見たさる球界関係者も辛口だった。

「曲げていた軸足を伸ばす新しいフォームを意識していて、まだ試行錯誤の段階なのはわかる。でも、下半身ができていないからフォームにタメがなく、球離れも早くてシュート回転するボールが多かった。プロとしては体の線が細いし、走り込みの量が足りないのでしょう」

 自らミットを構えて斎藤の球を受けた梨田監督は13日のサムスンとの練習試合登板を示唆。「やっぱり持っている。緊張気味だったけど、いざ投げるとなると雰囲気があった」と褒めちぎったセリフが白々しく聞こえるほど、まだ体ができていない、下半身が脆弱(ぜいじゃく)といった指摘がほとんどだった。



 しかし、当の斎藤は周辺に、「自分のペースで練習できない。もっと走り込みたい」と欲求不満を口にしているという。

 日本ハムの全体練習のメニューは、他球団と比べても軽め。自主的に練習してカバーすることが求められている。この日は自らコーチに志願して先輩選手の林と軽いランニングで汗を流した。開幕に間に合わせないといけないという焦りもあるのだろうし、今後プロで食っていくためには体づくりをしっかりしないといけないと考えているのは、だれよりも斎藤自身なのだ。

「ならばもっと練習すればいい」という声もある。ただ、斎藤は新人合同自主トレをこなしてきたとはいっても、一軍での経験はたったの2日。“新入社員”が新しい職場でペースもつかめず、右往左往している部分もあるはずだ。

「球団の思惑もあるのでしょう。ドル箱の斎藤にケガでもされたら、商売は上がったり。あえてブレーキを踏んでいるのですよ」

 とさるプロ野球OBがこう続ける。

「斎藤の身体能力、体力面は他の大卒新人選手と大差はなく、プロでやっていくには体力づくりの面から徹底していかないといけない。でも、3月30日のオリックス戦(東京ドーム)に予定されているプロデビュー戦には到底間に合わない。おまけにデビュー戦から逆算した実戦登板のローテまですでに組まれているそうです。無事にキャンプを過ごしてもらうのが最優先なのでしょう」

 期待のルーキーを大事に育てたいと考えるのはわかるが、本人が欲求不満になるほど手綱を締めてどうするのか。温室で過保護に育てるあまり、ボールも体もひ弱というのでは“本末転倒”だ。

 やっぱり、往年の人気もの太田投手と同じパターンかあ・・・。
雑音が多いから、気になるだろうけど、ゆっくりでいいから、体作ってくださいよ。

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