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ここまでひどくなっているモスターペアレント 小学校教諭が保護者を提訴

 埼玉県の市立小学校の女性教諭が、再三クレームをつけてきた保護者のせいで不眠症になったとして、慰謝料500万円を求め提訴していたことが18日明らかになった。学校側が保護者を訴えるというのは前代未聞のケース。両親のクレームが本当に悪質だったのかどうかは、今後、裁判所が判断するが、学校や教師に理不尽な要求をぶつける“モンスターペアレント”は、ここ最近急増し、病気休職に追い込まれる教師も増えている。

 文科省の2000年度の調査によると、公立小・中・高校などの教師のうち、心の病が原因で休職した人は2262人だった。それが昨年度は5458人にまで急増している。このうち約2割が、保護者とのトラブルが原因だと文科省は見ている。一体、モンスターペアレントから、どんなムチャな要求やクレームが出されるのか? ここ2年間の実例をあげると……。

【東京都内の小学校】

▽みんなの前でなぜ息子を叱ったのか。後でそっと話せばわかる子なのに

▽娘はピアニストになるためのレッスンを受けている。指を傷つけたらいけないので、休み時間は外に出さないで欲しい

【神奈川県内の小学校】

▽子供の財布が学校で紛失した。学校が弁償しろ!

▽息子は塾通いで疲れているから、授業中は寝かせて欲しい

▽翌日の天気を調べて、傘が必要なら連絡してくれ

愛知県内の小学校

▽休んだ2週間分の給食費を返して欲しい

【福井県内の小学校】

▽仏滅に修学旅行に行くとは何事か!

▽親子共に朝が弱いから、モーニングコールをして

▽子供に掃除をさせるな、業者に頼め

 他にも「学芸会の主役を息子にさせろ」「部活のユニホームは学校が洗え」といった要求がワンサカ寄せられる。なぜモンスターペアレントは急増したのか?

「ひとつは核家族化で、子育て方法を教えてくれるお年寄りが近くにいなくなったことがあげられます。未熟な親が増え、面倒なことは何でも学校にやってもらおうとする。そのくせ、うまくいかなかったら怒鳴りつけるのです。また景気が好転せず、心に余裕のない親が増えていることも要因でしょう。教育委員会が、苦情対応マニュアルを各校に配布したり、校長OBや弁護士がチームを作ったりと支援していますが、どれも決め手に欠ける。ただ今回の提訴はインパクトがあり、歯止めをかける可能性はあります」(教育評論家・尾木直樹氏)

 非常識な連中のせいで、教育現場はどんどん荒廃している。

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