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宮城・仙南中央病院院長が電話でSOS「このままでは餓死、凍死が…」

 震災で被災した宮城県柴田町の仙南中央病院の鈴木健院長が13日夜、東京・港区の報知新聞社に、物資不足の窮状を訴える電話を寄せた。

 院長によると、病院のある柴田町や周辺市町は津波の被害こそなかったがその後、物資が届かなくなり「完全に孤立してしまった」という。「周辺の大河原町、角田市の住民らを含め20~30万人が孤立してしまっている。何とか現状を伝えてほしい」と、深刻な現状を訴えた。仙南中央病院には、重度認知症患者ら150人が入院中だという。

 「ガソリンがなく、車で物資調達に行くこともできない。電気、ガス、水道はストップしており、メールやインターネットもつながらない」と院長。町役場にこの日、1台だけ設置することができた衛星回線の電話で、現状を伝えた。「食料が不足して、1日おにぎり1個で過ごしている。どんどん危機的状況になっている。自家発電の燃料も乏しく、このままでは2、3日中に、餓死、凍死者が出てしまう」。県の対策本部等には、電話がつながらないという。



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