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結婚したい女性は「自分で稼いで、ほどほどの男で手を打て」

女性なら誰でも(ことによっては男性も)結婚相手の年収は気になるもの。容姿や性格以上に経済力を重視するという人も少なくありません。
 しかし、例えば結婚相手の男性の条件として年収600万円以上を求める場合、20歳~34歳の、いわゆる結婚適齢期の男性のうち、果たして何パーセントがその条件を満たすのでしょうか.

 正解はわずか4%。
 実に結婚適齢期の男性の96%は条件に合わないということになってしまいます。
 そんな状況を踏まえて、経済評論家の勝間和代氏は、著書『恋愛経済学』(扶桑社/刊)の中で、「自分で稼いで、ほどほどの男で手を打て」というアドバイスを送っています。
 現在の日本の経済状況や賃金状況では、あまり高望みしすぎると一生結婚できない、ということになりかねないのです。
 本書は勝間氏が、主に経済の観点から恋愛・結婚を捉えており、その記述があまりにもドライで、読んでいて気持ちがいいほどだったので、今回はその一例を紹介します。

■未婚率が高い理由
 日本人の未婚率が上がっていることは多くの方がご存知の通りかと思いますが、その理由にも勝間氏はあくまでドライに切り込みます。その最たるものがこちら。

 女性が男性に求めるもの―それは、お金、子供を産むための子種、いろいろな危険から守ってもらうための保護・庇護、あとは家事・育児へのリーダーシップと協力です。
 では、男性は女性に何を求めるのかというと、恋人としての属性、キレイでいること、気を遣うこと、自分をほめること、美味しいご飯を作ること、それに子供を産んでもらうことや家事・育児です。

 勝間氏自身が「身もフタもない表現ですが」と前置きしているように、えっ!と感じる人もいるかと思いますが、真実ではあります。
 勝間氏は女性が男性に求めるものと、男性が女性に求めるものを比べると、男性のほうが少し大変だといいます。
 その理由として、男性が女性に求めるものは絶対評価で何とかなるものが多いのに比べて、女性が男性に求めるものは相対評価で、ある集団の中で上位に位置しないと手に入らないもの(お金がその最たるものです)が多いことをあげています。
 つまり、男性は同性間での厳しい淘汰に耐えなければならないことになり、結果的に男女間で条件が合わず、未婚率が上がってしまうということになるのです。

 本書はこのほかにも、
 これは決して勧めませんが、もし、女性が男性にモテたいと思ったら、相手に「セックスできるのではないか」という期待を持たせるのが一番簡単な方法です。・・・ただ、そういう格好でいると、いろいろな男性が玉石混交で釣れてしまうので、非常にリスクが高くなります。
 やはり、リスクとリターンのバランスで考えなくてはいけないのです。

 男性の希少資源は経済的資源とか時間的資源ですが、卵子の限られている女性の稀少資源はセックスなのです。
 双方の稀少資源を交換するのが、一般的な結婚です。

 など、独自の考察から導いた勝間氏の持論が紹介されています。
 恋愛・結婚という情緒の入り込む余地の大きいジャンルで、これほどドライな物言いは異色とも言えますが、情緒という曖昧なものを省くことで本当に必要なことや、自分に欠けているものがクリアになるのもまた事実です。

 恋人は欲しいがうまくいかない人、婚活をしているがいい人に巡り合えない人は一読すると、自分に足りないものが見えるのかもしれません。

 身もふたもない・・気もするけど、当たってるか。




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