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山谷(東京都)

奥州街道・日光街道に沿った地域であり、江戸時代から木賃宿(食事を提供しない素泊まり専門の旅館)が集まる場所であった。現在も簡易宿泊所の施設が多く、日雇い労働者が集まっている地域である。いわゆるドヤ街としては、全国最大規模である。1966年以前は地名として台東区浅草山谷1~4丁目が存在したが、住居表示制度の実施により「山谷」という地名はなくなった。 現在、東京都が「山谷地区」と指定する地域は泪橋交差点を中心とした簡易宿泊施設が集中する以下の地域が該当する。

* 台東区清川一・二丁目
* 同区日本堤一・二丁目
* 同区東浅草二丁目
* 同区橋場一・二丁目
* 荒川区南千住二丁目・三丁目西部・五丁目・七丁目西部

泪橋(台東区・荒川区境)はかつて江戸の境界で、近くに小塚原刑場や遊女の投込み寺(浄閑寺)があった。また、山谷地域西南部の近隣には、ソープランド街である吉原(ここも1966年の住居表示制度の実施により、正式地名としては消滅。現在は台東区千束の一部)がある。

山谷の労働者の労働条件は決して良くはなく、暴力団などに食い物にされるものも少なくない。街のいたる所に反戦、反天皇制のビラや看板などの姿が見られる。地域に根付くカトリック系やプロテスタント系のキリスト教会・団体が共同して炊き出し等をしている。
簡易宿泊施設

この町の簡易宿泊施設の殆どは素泊専門(食事などのサービスを提供せず、就寝できる場所のみを提供する宿の形態)である。内部の設備の差もあり、8人部屋などの多人数でのドミトリーを提供している所もある。

また、この町の簡易宿泊施設は軒先に「全室カラーテレビ完備」「全室冷暖房完備」という謳い文句を掲げる店が多い。細かい形式は異なっていても、新しい簡易宿泊施設以外は必ずといってよいほどこの2つが提示されている。

2002年のFIFAワールドカップ日韓大会の頃から、外国人旅行者が山谷地区の宿泊施設を利用するケースが見られるようになった。その後も料金が安いことや(諸外国の安宿街に比べて)治安が良いこと(日常的に発生する犯罪は酔っぱらい同士の喧嘩程度の傷害事件や万引き程度の窃盗で、殺人事件に関しては1年に5件程度)、最寄り駅である地下鉄南千住駅からは日比谷線一本で「上野」「秋葉原」「銀座」「六本木」などの観光スポットに行けることから更に外国人利用者が増加し、それに伴い施設側の外国人への対応も進んだことから、「外国人向けの安宿のある町」として定着し、往年のイメージから変貌している。

山谷の宿泊施設については石原慎太郎東京都知事が2008年10月3日の会見において、大阪個室ビデオ店放火事件に関連して「山谷に行けば200円から300円で泊まれるところがいっぱいあるのに、ファッションで1泊1500円で泊まりながら「オレは大変だ」なんていうのはねえ」と発言し、これに対して台東区長が抗議をして、石原は10日の会見で「数字が違うところがあった」と訂正したことがある。2008年現在、 200円や300円で宿泊できる施設は存在しない。

学生時代、バイトしたこともあった場所だけど、今は仕事もないだろうなー。


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