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石原慎太郎「若者をダメにした3つのもの、『携帯』『テレビ』『パソコン』」

■若者をダメにした3つのもの

1月23日のテレビ朝日『サンデー・フロントライン』に、石原慎太郎都知事が出演しました。
東京都知事5選目出馬が取りざたされる中、キャスターらを煙に巻きながら縦横無尽に話を繰り出す様は、なかなかの見ものでした。

その中でも「若者をダメにした3つのもの」という話には、思わず耳を傾けてしまいました。それはズバリ「携帯・テレビ・パソコン」 だそうです。

石原氏は「若者はこれらによって、膨大な知識を得ることが出来る。しかし、知識に『身体性』がない。本当の『教養』になっていない」とコメントしました。

これらの石原氏の発言に、大変共感を覚えます。

■必要なのは「知識」の「身体化」

何せ、テレビやパソコンの前に座っていれば、東京の街のB級グルメから、遠く離れたイタリアはヴェローナの街並みまで、映像と文字による情報が次々に得られる時代です。
大学生が「就職活動のさまたげになる」という理由で、海外留学を選択しない現実があるのも納得できます。
つまり「困難な状況に自ら遭遇せずに」「行った気になれる」便利な時代なのです。
何もスリに遭ったり、食べ物にあたったりすることはないだろうと考えても不思議ではないでしょう。

しかし、これらの「知識」は、所詮「借り物の知識」に過ぎないのだということを、石原氏は言いたいのだと思います。

石原氏自身は、よく知られているように「ヨットマン」です。このヨットというスポーツに、若い人が集まらなくなっている。
先進国に共通の特徴だとも述べていました。確かにヨットは、海という自然を相手にする、危険で困難なスポーツです。
しかし、石原氏自身この競技に青春を賭けたからこそ、『還らぬ海』『星と舵』など、多くの海洋小説やエッセイを世に出すことができたのでしょう。

つまり「自分の身体を通して得た知識」こそが、「自分が生きていくための教養」になる、ということだと思うのです。

■「失恋」こそ自分だけの「恋愛教養」

また石原氏は「今は何でもランキングの時代だ。恋愛も自分を世の中のランキングに位置づけて、
オレじゃあの子にプロポーズしてもメがないな、とはじめから思うとあきらめちゃう。だから、失恋というものがないんだ」と言っておられました。

他人と自分が違うところに「個性」というものがある。その個性というものは「情念」によって生み出されるはず。
今はみんな「他人のコピー」だ。他人がどうとかじゃなくて、失恋しても構わないから、女性を口説いてみる。そんな「気概」が大事なんじゃないか。

「楽をして異性との出会いがある」ということは在り得ないでしょう。「失恋という困難な状況」を経験せずに、恋愛の成就は訪れないでしょう。

どれほど頭脳が進化しても、人は自らの「身体」を通じて生きていく生き物です。「頭に蓄えた知識」に頼らず、
「情念」に突き動かされて「身体」を動かし、「生きていくための教養」という、自分だけの自信を身につけること。

これが「恋愛」への最も遠くて近い道なのではないかと思うのです。

PCがんがん使って、ブログ記事書きまくってる私が、言うのもなんですが

石原慎太郎氏には、かなわないと思うのであります。


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